春は肝 食事編 ~春に芽吹く苦みが鍵?!~
昨日に続き「春は肝」のパート2。
その話題をもっと健康に絡めていくと”食事”が家で毎日できる健康法。
いわゆる薬膳。
薬膳などは食材による性質(温・平・冷etc)を意識することは多いが、漢方と同じように位置や方向性を意識することは少ない印象がある。
専門的な人はそこを意識しているだろうけど、今日のブログもまずは簡単に読める程度の内容にとどめ、追々深く積み重ねていく。
薬膳の基本はその季節に採れる食材を食べること。
一見簡単で当たり前のような考え方だが、自分の食事を意識したらどんどんその当たり前から離れてないですか?
なぜなら最近は科学の発展により、スーパーにはバラエティ豊かな食材が並んでいる。
育成方法が発展しいつでも食事の供給があり、冷蔵庫などの保存方法の発展もいつでもなんでも食べられる環境となっている。
自分の冷蔵庫を見てみましょう。冷蔵庫にあまりものが入っていない人はここ1週間、食べたものをざっくり思い出しましょう。
今の時期に採れるものはどれだけあったでしょうか。
例えばトマトなどは本来夏に採れるお野菜。暑い夏に食べることでヒートアップした身体を冷やし利尿させる効果などありますが
今は年中見られ、年中食べているように思う。
それが「悪」とは言わないが、年中好きなものを食べるのでなく季節の旬なものを中心に食事を心がけると
日々の積み重なりが確実に未来の自分の手助けとなる。これは確か。
ということで今の時期に参考にしてほしい食材について。
今の時期だと山菜や菜の花、春キャベツ、フキノトウ、タケノコなど、陽気が盛んになってくる時期に地面から顔を出す食材が基本。
これらは大人になると旬だから美味しいということもあるが、子供などの若い舌には苦みなどを感じやすい食材が多い。
実際自分も子供のころはそれらの食材は苦手だった記憶がある。
きっと体が汚れていないから苦みを必要としにくいというのもあるし単純に舌が若いから味覚が正確ということもあるだろう。
その”苦み”が春の時期には良い。
肝の味は本来は苦みではないが、春に採れる野菜は苦みがあり解毒の性質がある。
冬は運動不足になりがちで動物と同じように体に食事やエネルギーをため込む時期であるので
それを苦みの新緑の力で解毒していくためにそれらの食事が旬を迎える。
上で書いたように本来の肝の味は「苦」でなく「酸」なので、一見矛盾しているようだが
解毒の性質をもつ食材には苦みのあるものが多いだけで、苦みがあれば何でも良い訳ではない。
解毒性質のある春の時期に採れる山菜系が基本。
また肝の疏泄(身体のバランスを整えるホメオスタシス)機能を正常化するのは”酸味”。
ビタミンC(アスコルビン酸、以下VC)は酸味を象徴するもので、VCが多く含まれる食材をしっかり摂取すると肝の機能が正常化し
つまり女性では生理などに影響しやすいホルモンバランスや自律神経のバランスを安定させたり
気温の上下が激しくホメオスタシスによる反動での疲労感を感じている人には疲労感を緩和してくれます。
そう考えるとVCは身体の疲労や老化の原因となる活性酸素を解毒する抗酸化物質として有名だが
酸味で肝の疏泄作用を整えることで身体を安定化させると考えられるのであれば
西洋医学と東洋医学を合体して考えるとVCはホメオスタシスを揺さぶるストレスを発散させる抗酸化作用があるのでは
と考えられるのではないか。
これはどこにも書いていない個人的仮設だが、これから自分の経験を通して実証していく。
またその結果が積み重なったときはこちらで報告する。